無料で使えるオープンソースのステータスページツール8選【2025年版】

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Eduardo Messuti

Founder and CTO

2025年3月17日

無料で使えるオープンソースのステータスページツール8選【2025年版】

今日のデジタル社会では、多くの企業がオンラインサービスやアプリケーションに大きく依存しています。ホスト型でもオープンソースでも、ステータスページは「あれば便利」なものではなく、インシデントコミュニケーション戦略に欠かせない要素です。ITチームやサポートチームがユーザーに最新情報を届け、信頼を築き、障害発生時に殺到するサポートチケットを減らすのに役立ちます。

メールを手作業で送ったり、複数のチャネルに更新情報を投稿したりする代わりに、ステータスページを使えばサービスの状況を一元的かつ自動的に伝えられます。ステータスページを導入する際の選択肢は、大きく分けて次の2つです。

  1. SaaSソリューション(フルマネージドで、メンテナンス不要)。
  2. セルフホスト型のオープンソースソリューション(自由度は高いものの、運用管理が必要)。

セルフホスト型とホスト型のステータスページで迷っている方は、詳しい比較記事『ステータスページはホスト型とセルフホスト型のどちらを選ぶべきか?』をご覧ください。

すでにセルフホストに決めているなら、この記事はまさにあなたのためのものです。以下では、おすすめのオープンソースのステータスページツールを紹介しますので、ニーズに合ったものを見つけてください。

目次

オープンソースのステータスページ比較表

現在利用できる無料のオープンソースのステータスページツールから、おすすめの8つを厳選しました。順位付けはせず、主な比較ポイントを整理したので、ニーズに最も合うものを選んでください。

まずは以下の比較表をチェックし、その後で各ツールの詳しい解説をご覧ください。

ステータスページ通知チャネル監視多言語対応スタックOSSモデル
Uptime Kuma✅90+HTTP、TCP、DNSなど多数✅JS, Vueオープンソース
Cachet✅メール❌❌PHPオープンソース
Kener✅❌HTTP Pull/Push、APN✅JS, Svelteオープンソース
CState✅RSS、メール❌✅HTML, GitHubオープンソース
Vigil✅11+HTTP、TCP、ICMP、ローカルエージェント❌Rustオープンソース
Upptime✅9HTTP❌GitHub Actions, Issues, Pagesオープンソース
Notionテンプレート✅❌❌❌Notionオープンコア
Gatus✅20+HTTP、TCP、DNSなど多数❌Goオープンコア

1. Uptime Kuma

Uptime Kumaは、ステータスページ機能を備えたセルフホスト型の監視ツールです。使いやすさと豊富な機能で知られ、さまざまなプロトコルやサービスの監視に対応しています。

Uptime Kuma

Uptime Kumaの主な機能

  1. HTTP(s)、TCP、DNSなど、多様なプロトコルの監視。
  2. 高速でレスポンシブなユーザーインターフェース。
  3. Telegram、Discord、メールなど、数多くのサービスを通じた通知。
  4. 短い監視間隔(最短20秒)。
  5. 多言語とステータスページに対応。
  6. 証明書情報の表示、プロキシ対応、二要素認証などの追加機能。

2. Cachet

続いては、無料のステータスページの中でも古株にして代表格のCachetです。

まず目を引くのが、プロジェクトの規模の大きさです。多くのコントリビューターを抱え、充実したドキュメントがあり、質問に快く答えてくれる独自のSlackコミュニティまであります。

ただし、Cachetを使うにはサーバーを構築・運用する必要があり、これまでに紹介したツールと比べると導入の手間がやや多くなります。

その点を除けば、ユーザーインターフェースは快適で、ダッシュボードもわかりやすく整理されています。インシデント、監視対象サービス、計画メンテナンス、独自のメトリクスを作成できます。さらに、権限の異なる購読者やチームメンバーを追加でき、そのための二要素認証も用意されています。

カスタマイズ可能なステータスページは、ユーザーにとっても特に便利です。強力なJSON APIも備えており、全体として完成度の高いツールに仕上がっています。

アップデート:Cachetのバージョン3.xがまもなく登場

Cachetの開発者であるJames Brooks氏は、家族との死別やLaravelへの転職など、個人的にも大きな変化を経験してきました。現在はVue.js、Inertia、Laravel 10.x、Tailwindといったモダンな技術を使ってCachetを再構築しています。

計画では、PHP 8.1以上のみをサポートすること、英語以外の翻訳を一時的に削除する可能性があること、既存のインストール環境が引き続き動作するようにすることが挙げられています。再構築は大規模なものになり、リポジトリにある現在のissueやプルリクエストはクローズされる予定です。

James氏は、フロントエンド開発、テスト、ドキュメント作成、資金面でのスポンサーシップなど、コミュニティからの協力を募っています。

Cachetのステータスページの例

Cachetの主な機能

  • インシデント、メンテナンス、監視メトリクス
  • 購読者とチームメンバー
  • 見やすく使いやすいダッシュボード
  • 二要素認証
  • カスタマイズ可能なステータスページ
  • 強力なJSON API
  • 充実したドキュメント

3. Vigil

もう少しシンプルなサービスがVigilです。インシデントの作成、監視、さまざまなチャネル(メール、SMS、Slack、Telegramなど)での通知と、ステータスページに求められる機能はひと通りそろっています。

Vigilもセルフホストが必要なサービスです。興味深いことにVigilはRustで書かれているため、Docker版を使うにはcargoまたはOPToptが必要です。

Vigilの大きな利点は、社内LANで内部向けに利用できることです。小規模な企業にとっては、社内用の無料サービスとして十分に有力な選択肢でしょう。

Vigilのステータスページの例

Vigilの主な機能

  • ステータスページを生成
  • 通知(メール、SMS、Slack、Telegramなど多数)
  • Vigil Localで内部利用が可能(LANなど)

4. Kener

モダンで洗練されたデザインの、GitHubベースのステータスページで、サービスの状態を自動的に監視したいなら、Kenerがぴったりです。

KenerはGitHubアカウントをインシデントレポートの保存先として利用するため、チームがすでに使っているワークフローやコラボレーションの方法に簡単に組み込めます。

Kenerは完全なオープンソースで、Node.js、Svelte、Tailwindで構築されているため、機能の拡張やカスタマイズが非常に簡単です。

Kener

Kenerの主な機能

  • リアルタイム監視:HTTPエンドポイントへのポーリング、またはREST API経由のプッシュにより、サービスをリアルタイムで監視できます。
  • YAMLによる柔軟な設定:YAMLでモニターを柔軟に設定でき、UP、DOWN、DEGRADEDといったサービスステータスも独自に定義できます。
  • cronベースのスケジューリング:モニターのcronベースのスケジュール設定(最短1分間隔)に対応し、デフォルトステータスも設定できます。
  • カスタマイズ可能なステータスページ:YAMLやコードでステータスページをカスタマイズでき、モニターのステータスや稼働率を示すバッジも生成できます。
  • ブランディングと埋め込み:カスタムドメインに対応し、モニターをiframeやウィジェットとして埋め込めます。ライトテーマとダークテーマも用意されています。
  • インシデント管理:GitHub IssuesやAPIでインシデントを作成でき、インシデントにはリッチテキストも使えます。
  • ユーザー体験とデザイン:アクセシビリティスコア100%の使いやすいインターフェース、簡単なインストール、さまざまなデバイスに対応するレスポンシブデザイン、SEOとソーシャルメディアへの自動最適化を重視しています。

5. Upptime

Upptimeは私たちのイチオシの一つです。完全なオープンソースで、とても使いやすいサービスです。ステータスページはGitHub上で直接ホスティングされるため、自前のサーバーは必要ありません。

無料のステータスページでありながら、Upptimeでできることは豊富です。インシデントの作成、サービスの監視、進行中および過去のインシデントの表示、ライブステータス、計画メンテナンスに対応しています。

システムがダウンした場合に備えて、さまざまな外部サービス経由の通知も設定できます。

何より便利なのは、インシデントが発生するとUpptimeが自動でGitHubのissueを作成し、解決すると自動でクローズしてくれることです。これにより、開発チームは常にサービスの状態を把握できます。

Upptimeのステータスページの例

Upptimeの主な機能

  • GitHubのissueを自動でオープン・クローズ(開発チームに便利)
  • 応答時間をコミットとして記録
  • サーバー不要で、すべてGitHub上で動作
  • 進行中のインシデント、計画メンテナンス、ライブステータス、過去のインシデント
  • さまざまなサービスへの通知
  • 使い勝手のよいUI

6. CState

CStateもミニマルな選択肢の一つで、静的サイトジェネレーターのHugoをベースにしている点がユニークです。そのためGitHubやNetlifyなどで手軽にホスティングでき、静的サイトならではの圧倒的な速さで動作します。

CStateは、インシデントやメンテナンスの告知とその履歴など、ステータスページに必要な主要機能をすべて備えています。

個別のカスタマイズも可能です。さらに、スペイン語、ポルトガル語、トルコ語、オランダ語など8言語の翻訳パッケージが組み込まれています。トラブルが起きた場合は、少額の費用で限定的なサポートを受けられ、インストールの手伝いまで依頼できます。

CStateのステータスページの例

CStateの主な機能

  1. サーバーレスアーキテクチャ:静的なサーバーレス設計により、効率とスピードを実現しています。
  2. 超高速なパフォーマンス:GoとHugoで構築されており、卓越したパフォーマンスを発揮します。
  3. 高いカスタマイズ性:ミニマルなHTML/CSS/JSで構成されているため、自由にカスタマイズできます。
  4. CMSと読み取り専用APIを搭載:コンテンツ管理システムと読み取り専用APIがあらかじめ組み込まれており、手軽に使えます。
  5. バッジ生成:さまざまなステータスを示すバッジを作成できます。
  6. 優れたブラウザ互換性:IE8のような古いバージョンも含め、幅広いブラウザに対応しています。

7. Gatus

Gatusは、シンプルさと使いやすさを重視して設計された、サービスの自動監視とステータスページのためのソリューションです。サービスごとにヘルスチェックを定義すると、その応答に基づいてステータスページが自動的に更新されます。

Gatusのステータスページのスクリーンショット

主な機能:

  • ✅ 自動監視:YAMLの設定でヘルスチェックを定義できます。
  • ✅ セルフホスト:Dockerまたは単体のバイナリとしてデプロイできます。
  • ✅ カスタマイズ可能なアラート:Slack、Discord、メールなどに対応しています。
  • ✅ 軽量かつ高速:パフォーマンスを重視して作られています。

メリットとデメリット:

⬆️ メリット:

  • 最小限の設定で簡単に導入できる。
  • サービスのヘルス状態に応じてステータスが自動更新される。
  • 複数のアラート連携に対応している。

🔻 デメリット:

  • あくまで監視ツールが中心で、本格的なステータスページソリューションではない。
  • 手動でのセットアップとホスティングが必要。

監視機能を内蔵した、軽量なセルフホスト型のステータスページを探しているなら、Gatusは有力な選択肢です。

8. Notionベースのステータスページテンプレート

すでにNotionを日常的に活用していて、サーバーのホスティングに煩わされずに無料で手軽に使えるステータスページがほしい場合は、Notionベースのステータスページテンプレートが有力な選択肢になります。一般的な意味でのオープンソースソリューションではありませんが、自由にカスタマイズでき、Notion内で自社管理のステータスページとして運用できます。

主な機能:

  • ✅ 自由に編集・カスタマイズ可能:ニーズに合わせてテンプレートを変更できます。
  • ✅ 無料でホスティング不要:サーバーの構築は不要で、Notionのアカウントさえあれば使えます。
  • ✅ 共同編集しやすい:複数のチームメンバーが簡単にページを更新できます。
  • ✅ 埋め込みコンテンツに対応:外部リンクやインシデントレポートなどを追加できます。

メリットとデメリット:

⬆️ メリット:

  • ホスティングやメンテナンスが一切不要。
  • 自社ブランドに合わせて自由にカスタマイズできる。
  • シンプルでわかりやすく、技術に詳しくないユーザーでも扱える。

🔻 デメリット:

  • オープンソースではなく、Notionのプラットフォームに依存する。
  • 専用のステータスページソリューションと比べると、自動化の範囲が限られる。

軽量なノーコードソリューションを求めているなら、Notionベースのステータスページは、ユーザーに最新情報を届ける手軽で効果的な方法になるでしょう。

まとめ

新しいサーバーの構築や運用を避けたい場合で、GitHubやNetlifyのようなサービスに依存しても問題なければ、UpptimeとCStateが最適です。

一方、シンプルな監視サービスと洗練されたステータスダッシュボードを求めているなら、ギーク向けのデザインが特徴のMonitororがおそらく最適な選択肢でしょう。

自前のサーバーを構築・運用する手間をいとわず、上記よりも高機能なツールを求めているなら、Cachet、Statping、Vigilのいずれを選んでも間違いありません。中でもCachetは、長い歴史、多数のコントリビューター、そして優れた包括的なドキュメントで群を抜いています。

最後に、これらの無料のオープンソースツールでは物足りなくなってきたら、StatusPalのようなモダンなSaaSソリューションを検討するタイミングかもしれません。ここで紹介した機能はもちろん、それ以上の機能を利用でき、迅速で頼れるサポートチームが数分で使い始められるようお手伝いします。

オープンソースのステータスページの例

おまけとして、上記のオープンソースツールで作られたステータスページの好例をいくつか紹介します。

Twinのステータスページ(Gatus製)

Crispのステータスページ(Vigil製)

Crispのオープンソースのステータスページの例

Meilisearchのステータスページ(Vigil製)

Meilisearchのオープンソースのステータスページの例

Kenerのステータスページの例

Kenerのオープンソースのステータスページの例

FSCIのステータスページ(CState製)

FSCIのオープンソースのステータスページの例

Uptime Kumaのステータスページの例

Uptime Kumaのオープンソースのステータスページの例

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Eduardo Messuti

Founder and CTO

2025年3月17日

Eduardo is a software engineer and entrepreneur with a passion for building digital products. He has been working in the tech industry for over 10 years and has experience in a wide range of technologies and industries.
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はじめに

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